伊豆の山を旅した豆

今日は朝早く静岡県加茂郡東伊豆町熱川に向いました。

目的はというと静岡県の在来野菜であるキヌサヤに出会うためです。

在来野菜の定義は難しいところですが、昔から根付いている「ふるさと野菜」というとわかりやすいかも知れません。

キヌサヤを昭和35年から作り続けている小林さんです。なんと78歳!

今でも元気にキヌサヤを栽培されています!

自宅のすぐ横に圃場がありましたが海抜は280mとのこと。眼前にはこのような景色。

山の傾斜地は、太陽がさんさんと当たり、しかも冷たい空気はたまらずに流れている。

キヌサヤ栽培はもともと山の傾斜地跡の斜面で作られていたそうです。

標高600mから800mの木を伐採した後で、焼き畑によって畑を作り、そこに種子をまいていました。エンドウは連作がきかないから伊豆の山を点々として畑を変えながら作り続けてきたものです。しかし、それ以外にも大変手間のかかる作物のため今も後継者不足に悩まさせています。今では焼き畑は行わず、土壌消毒をし同じ畑で栽培されています。

キヌサヤ栽培は、収穫で終わるものではありません。夜には収穫したものを選別する作業が残っています。これがまた大変!!

農家はおいしいキヌサヤを育て上げたところで、精魂使い果たしている。

出荷は100%といっていい程、市場出荷です。主に首都圏の料亭が使われるようです。

静岡県にはほとんど出回っていないことも聞きました。

右は選別作業風景です。規格外も沢山出ていました。

続いて伊豆農業研究センターを訪問。

キヌサヤの事、伊豆の農業情勢の事など、厳しい現状を聞き人事ではないなと感じました。

自分は肥料会社に勤めていますが、ただ肥料だけを販売しているのではなく、

農家の生活が少しでも豊かになるように微力ながら考え、行動していきます。

最後に、消費者はまずは自分の住んでいる地域の「ふるさと野菜」に出会い、それを食して欲しいです。そのような機会もこれから作っていきたいと思います。

もういっちょ最後に規格外品もらいすぎて、伊豆の白花キヌサヤ(秋)欲しい人

いませんか~!?

土屋

 
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