「わさび」

昨日はキヌサヤ目的で伊豆に向いましたが、試験場の方の勧めで「わさび科」にもよってみたら!?との事で研究センターから車で20分くらいのところの静岡県農林技術研究所におじゃましてきました。

浄蓮の滝の道挟んで反対側にある静岡県農林技術研究所のわさび科です。

急な訪問にも関わらず、科長の伊奈さんにわさびについてホワイトボードを使いながら1時間近く、わさびの歴史、栽培、わさびを取り巻く農業情勢などわかり易くてとても興味深く説明して頂きました。わさびは肥料を使わないので全然知らなかったので新鮮でした。

わさびは日本では1600年頃から作られています。伊豆に入ってきたのは1740年代です。静岡市の有東木(ウトウギ)に自生のワサビがあり通称わさび山と呼ばれている場所があったそうです。徳川家康はわさびが大好きだったそうですが、家康が亡くなってから有東木だけでなく、産地が変わっていったとのことです。

話を聞いて印象深かったのが3つ。

1.伊豆半島のわき水は年中13℃。夏はクーラー、冬は暖房の役割になります。

2.わき水にも肥料成分が含まれており、EC(肥料濃度のことです)は0.05ds/mです。わかりやすく言うと水道水のECは0.1ds/mなので、植物にとっては、カツカツなのです。つまり生育速度が遅く、生育期間はどんなに少なくても1年かかる。しかし、その分辛味、風味が出ておいしいわさびになります。

3.資材も肥料もかからないから儲かるな~と思っていたらそうではありませんでした。上の写真をご覧頂くとわかり易いと思いますが、畳石含め「畳がえ」を30~40年ごとにおこないます。この費用が2,000万円かかるそうです・・。桁一つ多いんじゃないかと思うぐらいです。要はユンボなどが入れないため、人力で行い、人件費等がかかるとの事。

県のわさび研究員は700名程いるそうで、伊豆のわさび面積は104.2haもあります!

わさびの旬の時期は基本的にはありませんが、秋から冬にかけて辛味、風味が増します。

今回は時間もなく、現場を見れませんでした。来月ぐらいの休日に見に行ってみます。

さて、早速家でわさびをすりおろし、炊きたての白米の上にのせ、鰹節、醤油をかけいただきました。

最高にウマイ

土屋

 
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